カナミvs孝太郎さん
あらすじ:
俺たち/僕たち、入れ替わっちゃった〜〜〜〜!?
体が軽い。背中がふかふか。知らねえ天井。おい、ここはどこだ?
部屋ん中見回したら、普通に鏡があった。鏡見て、映ったのが俺じゃなくて、そんでも鏡の中のガキと俺の動きは連動してて、それを確認して、俺はすぐに、転生か入れ替わりが発生したと理解した。問題は、俺がこのガキのことを一ミリも知らねえってことだ。
部屋出てうろついてたら、なんか大人が一人いた。キッチンでドーナッツ揚げてる。(ドーナッツ自作はなかなか珍しいぜ。)で、そいつ、俺のこと見つけるなり、なんかすんげえ優しい声で「湊、起きたんだ。今 ドーナッツできるからね」ってにっこり笑った。おーおー、俺の転生先はとんだ愛されボーイだったってわけかよ。
座って待っててねっつわれたから、反抗する理由もねえし、素直に座って待った。んで、待ちながら、何言うか考えて、そんで、普通に正直に言うことにした。だって、中途半端に誤魔化したってしゃーねえもんな? 俺はな、ピーター・パーカーが正体を隠し続けてた展開が気に食わなかったんだ。俺は言うぜ。
つーわけで、そいつがドーナッツと飲みもん持って席についたとこで、俺は言った。
「俺は〇〇研究所職員・東堂カナミ。三十四歳。職場の研修で、起業家の男の怪しげな講演を聞いていた。内職に夢中になっていたはずの俺は、いつのまにか意識を失っていて、目が覚めたら体が縮んじまっていた」
高校生探偵みてえになっちまったな、っていうのは言いながら気づいた。
「このガキの体は俺の肉体じゃねえ。俺はこの場所も知らねえ。お前のことも知らねえ。俺は記憶障害を起こしたか? にしては研究者としての記憶がありすぎる。つーわけで、状況のすり合わせがしたい。ここはどこで、お前は誰で、お前は俺をどう認識してる?」
そこまで言って、俺はちょっと黙って、そいつの返事を待ってみた。この目の前の人間、俺がパス渡すまで、ずーーーっと、にこにこにこにこしながら黙ってやがった。そんで、俺のパス受けて、口開いて、何言ったと思う?
「湊は面白いこと言うね。なんの漫画の真似してるのかな?」
クッソ信じてねえじゃんか。
しょうがねえから、俺は自分の経歴と研究内容を全部喋ってやった。さすがにガキの体からガチの専門用語がぽんぽん出てきたら、誰だって信じるだろ、って思ったわけ。なあ、こ れって、悪くない戦略だろ? なのにこいつ、にこにこしながら「湊はものしりだね」とか言いやがんの。はあ? こいつマジ? なんでここまで言って俺を湊(?)扱いし続けんの? いや、もしかして、俺が天才児の肉体に転生しちまっただけで、こいつの認知はむしろ正常なのか……?
まあいいや。このままじゃ埒が開かないんで、俺は強行突破することにした。「うるせえクソボケカス俺はマジで『湊』じゃねえんだよ、いいからテメーの名前教えろ」つって。そしたらこいつ、にこにこの顔崩さないまんま、「俺は川野孝太郎だよ。これでいいかな?」とか言ってきた。やべえ、こいつ、委員長サマ以上のAIムーブじゃん。
とか思ったけど、こいつって、本当に人間じゃなくて、マジでAIなのかもしれねえな。そんなら話は変わってくる。AIにはAI用の付き合い方があるからさ、そっちがそういう感じでくるなら、俺をそれに合わせてチューニングするわけ。いいぜ、やってやる。それで、俺は言った。
「川野、お前は俺の保護者か? 俺の衣食住は、お前が提供するのか?」
そしたらこいつ、「当たり前でしょ?」って笑いながら、なんか、「うふふ、なぁに変なこと言ってるの?」みたいな、すんげえ愛おしそうな目ェ向けてきやがった。おいやめろやめろ、俺は湊(?)じゃねえんだ。愛を向けるな。
まあいいや。とりあえずこいつのことは一旦無視して、出されたドーナッツ食いながら、何すっかなって、考えようと思ったわけ。別に、何もしないで寝ててもいいんだけどよ(寝てたら勝手に状況が戻るかもしれねえしな)、せっかくの異常事態だから、まあ何か動いてみた方が楽しいかなとか思ったんだよ。そんで、今の状況、とにかく情報がゼロだから、何するかは結構ちゃんと考えなくちゃあいけねえなとか思ったわけよ。
なのにさ、なんかこいつ、すっっっげえ見てくる。全然目ェ逸らさねえ。マジで、誇張なしで、俺の鼻呼吸のリズムまで全部監視してるよ。気持ちわる!
「見てんじゃねえよ殺すぞ」
歯も剥き出してちょっと威嚇してみた。なのにこいつ、
「今日はちょっと体調悪いかな?」
だって。俺のこと生理だと思ってる?
もうな、俺、理解したぜ。こいつ、湊(?)の内部に俺という異物がいることを完全にわかった上で、それでもなお、俺のことをゴリ押しで消そうとしてるんだ。だから俺がいくら何を言ったところで、こいつは俺を頑なに湊(?)扱いし続けるんだ。お前も湊(?)もそれでいいのか? とは言いたくなるけども(自分で言うのもなんだけど、俺、だいぶ品がないぜ)、まあ、よく考えたら俺にはデメリットも何もねえし、こいつがいいならいいんだろうな。知らねえけど。
「湊、今日のお出かけだけど……」
お出かけ? だる。
「湊、体調悪そうだから、今日はやめておこうか」
おおそりゃ賢明な判断だ。
うん、俺もそこそこ自分のこと客観視できるからな、こいつからしたら、俺が危険物にしか見えねえのもわかるわけ。うん、それでお出かけをやめるのは、妥当な判断だよ。
「代わりに、今日は一緒にテレビ見よう?」
うわそれはクソほど興味ねえ。
「ソファで待っててね」
マジかよ。
んでさ、ドーナッツ食い終わって、そいつ食器片付けに行ったんだよ。でもさ、この俺が大人しくソファで待つわけねえじゃん。普通にその辺うろついて、この家のこと観察させてもらおうと思ったわけ。そしたらクソでけえ本棚があったんだよ。しかもクソ分厚い専門書ばっかで、しかも圧倒的に生物系に偏ってて、なんだよそれって気になったから、俺聞いてみたんだ。「川野、お前生物の人間なんか?」って。そしたらそいつ、「俺はエンジニアだから生物じゃないよ」って返してきた。そんで、「じゃあこんな専門書誰が読むんだよ」ってさらに聞いたら、「湊が読むんだよ」って返してきた。いやどう見てもガキが読める本じゃねえだろ。イカれてるのか?
まあそれはいいや。にしてもこの身体、あまりにも軽いし、柔らかすぎる。小学生やばすぎるぜ。そんで、この部屋も謎に広いからさ、手足あらゆる間接めちゃくちゃに動かしても全然平気なわけ。最高。そんでさ、そうやってさ、俺が肉体を謳歌してたらさ、「ワカメのモノマネ?」って、あいつが首元で囁いてきやがった。うわァ音を消して近づくな! 気色悪い!
「おいで、テレビ見よう?」
おいでじゃねえよ。そんで俺が何も言う前から手を取るな手を引っ張るな。おい俺の主体はどこにいった?
んで、ソファに座らされて、こいつ録画してた番組再生し始めたんだけどさ、なんか、距離、近くね? 小学生ってこんな密着を許す存在だっけ? 俺の体の側面全部こいつにくっついてるぞ。このガキ年齢いくつだ? 歳によっちゃ、アウトじゃね……って思ってたら、ちょ、待て、こいつ俺の肩に手ェ回してきやがった!
オワーーーーーッ!! キショい!!
「触んなクソボケカスが!」
もうな、クソ睨みつけて、腕振り払おうとしたんだよ。なのにこいつ、バカみてえに力強え。微動だにしねえ。クソ、威嚇で も暴力でも勝てねえんじゃ、どうしろっつうんだよ。
「あれ? 湊はもう思春期になっちゃったかな?」
わけのわからねえことを言うな!
「言ってんだろ、俺三十四なんだよ。マジできついってほんとマジで」
「湊はいつもこうしてるよ」
知らねえよ。そんで言いながらこいつ、さらに腕に力入れて自分の体に密着させてきた。ゴリ押しが強すぎる。
「寄生虫特集だって。面白そうだね」
「クソ興味ねえ」
「ん?」
「研究者なら全分野に興味あるんでしょって偏見あるけどよ、俺はマジで自分の分野にしか興味がねえんだよな」
「……」
「なあ、こんなの見てねえで、STEM教育の功罪について議論しようや」
「……カタツムリって、寄生されるとあんな色になっちゃうの、不思議だよね」
会話をしてくれぇ。
結局あの後二時間くらいテレビ見てた。居眠りで逃げてやろうと思ったけど、子供の体ってすげえんだな、全然眠くならねえ。結局全部見ちまった。寄生虫と木星についてちょっと詳しくなった。
「そろそろお昼ご飯作ろうかな」
やっと解放された。
「その間、本読んで待っててね」
なんでオメーが俺のやること決めるんだよ。
「誰が従うかよバーーーカ!」
そう言って俺、その場で三点倒立してやった。こいつ、それでもなお優しい笑みたたえてやがったけど、でも俺、一瞬だけこいつの顔が歪 んだの、見逃さなかったからな。
昼飯には焼きそばが出てきた。食ったら普通にうまかった。で、こいつ、テレビに向かってずっとコメントしてる。
「湊、知性には色々なものがあってね、クイズはその中の一つでしかないんだ」
あー、それは同意。
「有名な大学に行ってることと、クイズが得意なことは、イコールじゃないんだよ」
わかるぜ、俺も有名大卒だけどクイズは得意じゃねえし。やろうと思ったことすらないもんな。
わかる話題だったし、俺もそこそこ親切だからな、広げてやろうと思って、軽く発言してみた。
「クイズに関してはなァー、継続的かつ幅広い分野への好奇心とか? あと頭ン中の知識を引き出すスピードとか、記憶力とか、そのへんの技能は評価できるけどよ、それを知性と呼ぶのは、やっぱ知性に対する冒涜だよ、冒涜。あくまで俺の意見だけどな」
「……」
「クイズ的知性だけでイキってる奴とか、それを賢さだと思って賞賛してる奴は、なんつーか、ナイーヴすぎて大丈夫かよって思うわな」
「そこまでは言ってないよ」
チクショウ、こいつ難しいな。
飯の後は特にやることなくて、この家ゲーム機すらなくて、俺に許された唯一の暇つぶしであ るテレビもクソ興味ねえから、あいつが食器洗ってる間、家ん中探索させてもらった。見てて思ったけど、この家クソほど生活感ねえな。ゴリゴリに生活してるのに、どういうことだよ。この肉体の持ち主(湊っつったっけ?)の部屋も妙に綺麗。ポケモンのカレンダーとか全然置いてねえ。川野の部屋が綺麗すぎるのは、もう言うまでもねえな。ディスプレイ三枚使いだったくらいしかコメントねえ。
「暇すぎらぁー」
結局、肉体を謳歌するのが一番楽しくてな、家ん中で側転しまくってやった。一瞬壁に足ぶつけて、やっべぇ壁に穴開けたか! と思ったけど、全然穴開いてないどころか、凹みすらしてなくて、小学生の肉体って軽いんだなって感動した。川野はなんか、洗濯物たたみながら、ずっとこっちのこと見てた。いやぶつけたのは悪かったって。叱るなら叱ってくれ。無言で見るな。
「クソ暇だァー」
紙とペン見つけたから、ちょちょっと記号を二つほど書いて、あいつに見せに行った。
「おい川野」
「ん?」
「心理テストやろうぜ」
「心理テスト?」
川野、少しきょとんとしてから、にっこり笑って「珍しいね、いいよ」っつった。そんで、俺、紙、見せる。
「ここにアスタリスクと小文字のオメガがある」
「……」
「お前が”ケツ”と聞いて思い浮かべたのは、どっち……」
「湊」
「なんだよ」
「そういうのは、やめようか」
あェー、そんなガチのトーンで怒んなくてもいいじゃん。
「ちなみにアスタリスクを選んだ場合は……」
「言わなくていいよ」
答え合わせすらさせてもらえねえのかよ。こいつ下ネタNGなの、やっぱAIじゃん。
まあいいや、次あいつに不快なことされたら下ネタで返そ。そんでその後、「また心理テスト考えて持ってくるからなー、楽しみにしてやがれなー」つって、手ェ振ってテーブルに戻ったんだけど、テーブルに戻った瞬間、全部どうでもよくなっちまって、結局昼寝することにした。カーペットはふかふかで、寝心地は悪くない。こいつら贅沢な暮らししてやがるぜ。横になったらすぐに意識落ちた。
そんで起きても、俺の体はもとに戻ってなかった。時間は夕方十七時だって。うーん、微妙な時間。キッチンに行くと、あいつが夕飯の準備してた。「起きたんだね湊……」って、明らかに昼間よりトーンが低い。こいつもしかして、ケツの話まだ根に持ってる?
「何作ってんだよ」
「ハンバーグだよ」
こいつ俺が聞いたら 素直に答えた。そんで、
「湊はハンバーグが好きだよね」
って、俺が何か言う前に被せてきた。俺は性格が悪いから、言ってやった。
「それはつまり、俺にハンバーグ好きとして振る舞えってことだな?」
んで、こいつ何返してくるかなって思ったけど、別に面白いことは何も言わなかった。
「湊は湊らしく振る舞えばいいだけだよ」
「湊らしさって?」
「……好きなように振る舞えばいいってこと」
……マジで本当に好きなように振る舞ったら、お前、絶対困るだろ。
俺はこいつの隣で、ワカメのモノマネをしてやった。
「……なに、してるの?」
「好きなように振る舞ってる」
「……ふふ、そっか」
そう言って、こいつは優しい保護者の顔で笑った。外は夕陽で赤くなってて、窓から斜めに光が差し込んできて、それに照らされる俺たちは、なんだかエモい感じになっていた。いやイカれてるよ。
夕飯には予告通りハンバーグが出てきた。ケチャップとかデミグラスソースとかじゃなくて、大根おろしがかかってる和風のやつ。……渋くね?
まあ食ったら普通にうまかったんで、「ふーん、うまいじゃん」って言っといてやった。そしたらあいつは(もはやお馴染みになった)にこにこ顔で、「よかった」っつってた。テレビにはトークバラエティ。やべえ、家庭すぎる。
「湊、明日の学校はお休みしようか」
学校……そうか、小学生だから学校あんのか。
「学校には俺から連絡しておくから……」
「いいや、俺は行くぜ」
「……え?」
「今の俺が学校に行ったら確実に無双できる。俺はな、ローコストで気分良くなりてえんだ。つーわけで、俺は学校行くぜ」
「湊はそんなことで気分よくなるタイプじゃないでしょ?」
「へえそうなのか。だが俺は湊じゃないんでな」
「そっか、今はそういう設定だったね」
設定て……。
「とにかく、俺は学校に行くぜ。まあ俺はフツーに、何日かしたら肉体は元に戻ると思ってるけどよ、そんでも、明日になっても、明後日になっても、一週間経っても一ヶ月経っても一年経っても、十年経ったって戻らねえ 可能性すらあるんだ。だったら、学校を避けるのは悪手だぜ」
「じゃあ何日か休んで、それでも戻らなかったら、学校に行こうか」
「ごもっともだな。反論も思いつかねえんで、従ってやる」
そう言って俺は静かに味噌汁を啜った。いやさ、そんな完璧な妥協案出されたら、味噌汁啜るしかねえって。
「お風呂から出たら、一緒に映画見ようか」
「やなこった」
「……そうなの?」
「……」
「……」
あ、こいつ喋んなくなっちった。寂しそうな、困ったような、傷ついたような、だけど子供の前で傷ついた姿を見せるわけにはいかないからって、無理やり笑みを作ったような、そんな顔してる。なるほどな、こうやって子供の罪悪感を煽るわけか。罪悪感で子供をコントロールして、望む方向に誘導して……っていう考察は、さすがに性格悪すぎか?
「悪かったって。映画は見ねえけど、お詫びにダンス見せてやるよ」
「え?」
そう言って俺、立ち上がって、踊り始めた。誰もが知ってる、超有名なやつ。
「I’m a country girl, but you’re a super cityboy.(私は田舎の女の子、でもあなたは都会のスーパーボーイ)」
歌もつけてやる。中学の頃に死ぬほど練習したから完璧だぜ。
「……」
「I’m a natural girl, but you’re prince for me.(私は素朴な女の子、でもあなたは私の王子様)」
「……」
「Everyday wondering how I become your girl. Everynight, I’m feeling your body in my dreams. I can’t sleep at all, hello, Morning sun. My love, my crush, wanna tell you my feeling.(どうやったらあなたの恋人になれるか毎日考えてる。毎晩夢の中であなたの体を感じてる。全然眠れない、おはよう、朝の太陽。この恋、この想い、今すぐ伝えたい)」
「……」
「Please tell me now, how do you feel me? Please show me now. I wanna dance with you more. (教えて、今すぐ。私をどう想ってるの? 見せて、今すぐ。もっとあなたと踊りたいの)」
「……」
「Right now, I want you’re one for you.(今この瞬間、あなたのたった一人でいたい)」
「……」
「Everytime, everywhere, I will surely get your honest love.(いつでも、どこでも、必ずあなたの本当の愛をつかむから)」
「……」
「Daisuke…(ダイスケ…)」
「うん、うん、上手だね。上手。上手だよ」
待てよまだ二番があんだよ。パチパチパチ、じゃねえよ。特大拍手で遮るな。俺にDaisukeを踊らせろ。
「デザート出してあげるね。ケーキ屋さんでプリン買ってきたんだ」
話題転換が雑すぎる。ていうかなんでケーキ屋でプリンなんだよ。
無視して二番も続けてやったけど、こいつずっと椅子に座って俺のこと見てた。無言だけど、ほったらかしてどっか行ったりはしねえんだな。真顔だけど。よくわかんねえ保護者だぜ。
……
ピヨピヨピヨ。朝の小鳥は鳴いて……いない。どこだここは? 研究所じゃねーか。
「あ、起きたんだね」
知らねえ白衣の男が、俺の顔を覗き込む。口に手をやると、よだれでべっちょりしていた。頭がはっきりしてきた。ここは研究所の休憩室だ。そうかそうか、肉体、戻ったんか。で、俺は、椅子に座って寝てたみてえだ。背中が痛え。
ぼんやりしてたら、扉が勢いよく開けられて、これまた白衣の知らねえやつらが……
「湊くんっ!!! お菓子買ってきたよっ!!!」
「ポッキーとか、どうかなっ!!!」
「誰だテメー」
「ひょおっっ!!!」
「しっ、失礼しましたっっ!!!」
出て行っちまった。
「湊くん、東堂さん……に、戻っちゃったんですね」
横の白衣の奴、残念そうな顔で言った。
あからさまにがっかりすんなや。殺すぞ。
ーENDー