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ショコラと紅茶の魔法【1】
「ショコラくん、おにごっこしようよ!」
「ショコラくん、お花でブレスレット作ったんだ。ショコラくんにあげる!」
「ショコラくん、見て、四つ葉のクローバーだよ! 押し花にしよう!」
「ショコラくん、転んじゃったの? 大丈夫? 手つないであげる!」
「ショコラくん、もう帰っちゃうの? もうちょっとだけ遊ぼうよ……」
大好きな大好きなダイヤくん。かわいいかわいいダイヤくん。僕より二歳だけ年上で、白くてキラキラしてる、さらさらの髪の毛の男の子。銀色の目をした、綺麗な男の子。
ダイヤくんがいれば、ずっと、楽しいと思っていた。十五歳になっても、大人になっても、おじいちゃんになっても、ダイヤくんと一緒だと思っていた。なのに。
「ショコラくん、僕ね……」
ダイヤくんは十一歳で、中学校に行くことになった。遠くて、車を使わないと、絶対に行けない場所。ダイヤくんは、寮に入るって言っていた。
ダイヤくんは最後に、宝物の押し花をくれた。二人で見つけた、四つ葉のクローバー。
九歳で僕は、ダイヤくんと、離れ離れになってしまった。
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